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フットボール コラム

【マッチレビュー】プレミアリーグ第13節のマンチェスター・シティ対ウェストハムを徹底解説!

プレミアリーグの試合を分析し、試合の行方を大きく左右したターニングポイントとともに解説していく「マッチレビュー」企画の第7弾。今回は11月28日に行われたプレミアリーグ第13節のマンチェスター・シティ対ウェストハム戦をお届けします。試合をフルで見た人も、そうでない人も楽しめる記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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【試合前分析】上位キープを狙う上で負けられない一戦

11月28日に行われたプレミアリーグ第13節のマンチェスター・シティ対ウェストハムは、マンチェスター・シティのホーム、エティハド・スタジアムで行われました。

開幕戦でトッテナムに0−1で敗北を喫したものの、それからは8勝2分1敗と好調をキープし、12節終了時点で2位につけています。突出したエースストライカーはいないものの、チーム全員が満遍なく得点し、奪った得点はリーグ3位の25点。失点数も少なく、5失点はリーグ2位の好成績です。ジョゼップ・グアルディオラが率いるチームは、オフェンスとディフェンスのバランスが整ったチームに仕上がっています。

とはいえ、順位も得点数も失点数も首位チェルシーの後塵を拝しているのも事実です。ジョセップ・グアルディオラ監督率いるチームが狙うのは連覇のみ。首位の座を奪うためにも、この一戦は負けられない戦いになるでしょう。

対するウェストハムは、ここまでリーグ4位につける大健闘を見せています。リーグ6位でフィニッシュしてヨーロッパリーグの出場権を確保した昨シーズンも、十分健闘したシーズンと言えるでしょうが、メガクラブであるマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、トッテナムらを抑えて4位につけているのは、快挙と言って良いでしょう。

今節はアウェイでの戦い、しかもエティハド・スタジアムという難所での試合となりますが、なんとか勝ち点を持ち帰って、上位の座を強固にしたいところ。

どちらのチームも上位を狙う上で負けられない一戦。ポゼッションで相手を崩すマンチェスター・シティと鋭いカウンターで得点を狙うウェストハムという正反対なアイデンティティーがぶつかり合う対決となるだけに、熱戦になるのは間違い無いでしょう。

それでは、スタメンを確認していきましょう。

【マッチレビュー】プレミアリーグ第13節のマンチェスター・シティ対ウェストハムを徹底解説!

マンチェスター・シティ

POS. NO. 名前
GK 31 エデルソン
DF カイル・ウォーカー
ルベン・ディアス
14 エメリック・ラポルト
27 ジョアン・カンセロ
MF 16 ロドリ
イルカイ・ギュンドアン
20 ベルナルド・シウバ
FW ラヒーム・スターリング
ガブリエウ・ジェズス
26 リヤド・マフレズ

ウェストハム

POS. NO. 名前
GK ルカシュ・ファビアンスキ
DF 31 ベン・ジョンソン
4 クルト・ズマ
15 クレイグ・ドーソン
アーロン・クレスウェル
MF 28 トマシュ・ソーチェク
41 デクラン・ライス
パブロ・フォルナルス
22 サイード・ベンラーマ
26 アルトゥール・マスアク
FW マイケル・アントニオ

マンチェスター・シティは、前節のエバートン戦から3枚の変更。ワントップにガブリエウ・ジェズス、ウイングにマフレズ、センターバックにルベン・ディアスをそれぞれ起用しています。

対するウェストハムは、1枚の変更のみ。ウイングに、サイドバックが本職のアルロゥール・マスアクを起用し、少し守備的な布陣に変更しています。

【試合概観】激しく雪降る中での対決は大熱戦に

マンチェスター・シティ対ウェストハムの上位対決は、激しい雪が降る中での対決となりました。基本的な試合の構図はマンチェスター・シティがボールを持ち、ウェストハムがそれを向かい受けるというパターン。マンチェスター・シティのポゼッションは70パーセントを超えていました。

ただ雪が降りピッチコンディションが悪いのか、マンチェスター・シティは思うようにボールを回せず、ウェストハムを崩すことができません。対するアウェイチームも何度かカウンターを繰り出しますが、決定機までには至りません。試合は硬直したまま、30分が経過します。

試合が動いたのは、前半33分。右サイドでボールを持ったリヤド・マフレズがボールを持ち、左足でカットインして鋭いボールをファーサイドへ送り込むと、ボールは相手ディフェンダーに当たりイルカイ・ギュンドアンの前にこぼれます。そのボールをドイツ代表ミッドフィルダーが冷静に流し込み、ホームチームが先制に成功します。

先制に成功したとはいえ、その後は拮抗した試合展開が続きます。以下のスタッツをご覧ください。

ホーム アウェイ
68.5 ポゼッション 31.5
枠内シュート
19 シュート
895 タッチ 494
728 パス 330
15 タックル 16
11 クリア 18
コーナー
オフサイド
イエローカード
ファウル

スタッツ上はマンチェスター・シティが圧倒的に勝っていますが、実際の試合上には中々反映されません。後半の終了間際までスコアは1−0のまま推移していきます。

すると、これまでは固い守備を見せていたウェストハムが前がかりになった隙をマンチェスター・シティが突きます。

後半の89分に、前線の高い位置でボールを奪ったロドリがベルナルド・シウバにパスすると、ポルトガル代表ミッドフィルダーはそのままジェズスへスルーパス。ブラジル代表フォワードは右足でカットインをしかけると、フリーのフェルナンジーニョへグラウンダーのクロスを入れます。そのボールをフェルナンジーニョがインサイドで流し込み、マンチェスター・シティが念願の追加点を奪いました。

後半のロスタイムにウェストハムが、途中出場のマヌエル・ランツィーニのスーパーゴールにより1点を返しますが、反撃もそこまで。雪が激しく降る中での対決は、ホームのマンチェスター・シティが2−1で勝利しました。

ではなぜマンチェスター・シティは勝ち点3を手にすることができたのでしょうか。勝敗を分けたターニングポイントを一つ紹介します。

【ターニングポイント】名将ペップの冴え渡る采配

試合を分けたターニングポイントは、マンチェスター・シティの監督、ジョセップ・グアルディオラ(愛称ペップ)の采配でした。

まず光ったのは、リアド・マフレズのスタメン起用です。前節のエバートン戦では左ウイングにフィル・フォデンを起用しましたが、今回は左にラヒーム・スターリング、右にリアド・マフレズを抜擢しました。

ウェストハムが自陣深くに守備網を張ることを予想して、ドリブル突破で状況を変えられるマフレズを起用したのですが、この采配が見事に的中。先制点を生んだのは、マフレズのカットインからのクロスでした。

ペップが見せた好采配はそれだけではありません。試合終盤になりウェストハムが攻めに転じることを予見して、守備固めにフェルナンジーニョを投入。この采配はウェストハムの反撃を防いだだけでなく、結果的に追加点となる得点も生みました。

ウェストハムの監督であるデイビット・モイーズもメガクラブほどではない戦力を率いて上位につけているのは見事ではありますが、この試合の采配に限ってはグアルディオラに分があったといわざるを得ないでしょう。

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