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フットボール コラム

【マッチレビュー】プレミアリーグ第9節アーセナル対アストン・ビラを徹底分析!

アーセナル スタメン
32 アーロン・ラムズデール
ベン・ホワイト
ガブリエウ
18 冨安健洋
20 ヌーノ・タバレス
トーマス・パーティ
ブカヨ・サカ
10 エミール・スミス・ロウ
14 ピエール・エメリク・オーバメヤン
23 サンビ・ロコンガ
アレクサンドル・ラカゼット
交代選手
9→8 ラカゼット→マーティン・ウーデゴール
23→15 ロコンガ→エインズリー・メイトランド=ナイルズ
14→35 オーバメヤン→ガブリエウ・マルチネッリ
アストン・ビラ スタメン
エミリアーノ・マルティネス
エズリ・コンサ
タイロン・ミングス
16 アクセル・トゥアンゼベ
マシュー・キャッシュ
マット・ターゲット
ドウグラス・ルイス
ジョン・マッギン
10 エミリアーノ・ブエンディア
11 オリー・ワトキンス
20 ダニー・イングス
交代選手
16→31 トゥアンゼベ→レオン・ベイリー
10→41 ブエンディア→ヤコブ・ラムジー
20→21 イングス→アンワール・エルガジ

本記事では、プレミアリーグ第9節のアーセナル対アストン・ビラ戦について振り返る分析記事となっています。試合を分けたターニングポイントごとに徹底的に分析して解説を行っていきます。試合を見た方でも、試合を見ていない方でも楽しめる内容となっていますので、ぜひご覧ください!

【試合前分析】起死回生のゴールを決めたFWがスタメン出場

アーセナルは2戦連続の引き分け、アストン・ビラは2戦連続の敗北と、両チームともに3戦ぶりの勝利を目指す試合となりました。

アーセナルのアルテタ監督は、ティアニーをけがで欠く左サイドバックにタバレスを、前節精彩を欠いていたマーティン・ウーデゴールの代わりにサンビ・ロコンガを起用。さらに、前節に起死回生の同点ゴールを決めたラカゼットが、今シーズン始めてプレミアリーグのスタメンに名前を連ねました。

一方のアストン・ビラは、ウォルバーハンプトン戦で2-0とリードするもまさかの逆転負けを喫した前節からの復活を目指す一戦となりました。また、GKのマルティネスは古巣凱旋となるマッチでもあります。

【試合概観】アーセナルが常に主導権を握る試合に

前半に主導権を握ったのはアーセナルでした。立ち上がりから積極的なプレスで相手を押し込めば、ボランチで起用されたロコンガとパーティが効率良くボールを供給。今シーズン、プレミア初先発となったラカゼットがトップ下で収まりどころを作り、アーセナルが完全に試合を支配しました。

すると前半23分に試合が動きます。コーナーキックからパーティがヘディングゴール。アーセナルが勢いそのままに先制点を決めました。さらには、前半ロスタイムにエリア内でラカゼットが倒されPKを獲得。一度はGKのマルティネスにはじかれますが、キッカーのオーバメヤンがこぼれ球を冷静に押し込んで、アーセナルが2-0で前半を折り返しました。

後半スタートからアストン・ビラは、トゥアンゼベに変えてベイリーを投入。右ウイングバックのキャッシュを右センターバックに、投入したベイリーを右ウイングバックにするという攻撃的な采配を振るいます。しかし、アストン・ビラはボールこそ支配しますが効果的な攻撃を見せられないまま、10分が経過します。すると、アーセナルはカウンターからスミス・ロウがフィニッシュ。試合を決定づける3点目が生まれます。

82分にラムジーがキレイなカーブをかけたシュートをゴール右上隅に決めて1点を返しますが、反撃もここまで。アーセナルが3試合ぶりの勝ち点3を手にしました。

【ポイント①】前半開始早々のガブリエウとワトキンスの攻防

この試合のキーポイントは、試合開始早々に訪れました。前半のキックオフ直後に左ウイングバックのターゲットがアーセナルディフェンスの裏にボールを通します。そのボールにFWのワトキンスが反応し、裏抜けを狙います。しかし、アーセナルセンターバックのガブリエウが体でワトキンスをブロック。ゴールキーパーのラムズデールがボールをキャッチし、アーセナルは事なきを得ます。すると、いらだったワトキンスはガブリエウを押し倒してしまいます。イエローカードを出すか微妙なファウルでしたが、アーセナルの選手たちも猛抗議もあってか、ワトキンスにイエローカードが提示されました。

試合開始してから間もないこの出来事ですが、試合に多大な影響を与えることになります。

まず1つ目はイエローカードが出る基準。アストン・ビラは厳しいチェックで相手の自由を失わせマイボールにすることが非常に得意です。しかし、前半早々にワトキンスがイエローカードをもらってしまうことにより、審判の目が厳しくなり、いつものような厳しいチェックができなくなってしまいました。そのことによりアーセナルはいつも以上に縦パスを前線を通し、スムーズに攻撃を展開できるようになりました。

そして2つ目がガブリエウに自信を与えてしまったこと。実はワトキンスは昨シーズンのアーセナル戦で2戦3ゴールを奪っており、アーセナルを得意にしています。そしてガブリエウはその2試合とも先発で出場。少なからずワトキンスに苦手意識を持っていたはずです。しかし試合開始してまもなくのプレーで、ワトキンス相手に良い守備ができました。そして相手は自分の守備に対していらだっている様子。ブラジル代表ディフェンダーは大いに自信をつけたに違いありません。

何気ない出来事ではありましたが、その後ワトキンスがゴールを奪えないだけではなく、いつも通りのポストワークやフィニッシュに絡む仕事ができなかったことからも、ガブリエウとワトキンスの攻防は試合に大きな影響を与えていたことが分かるでしょう。

【ポイント②】ラカゼットのトップ下起用

試合に影響を与えたポイントの2つ目は、ラカゼットのスタメン起用です。もっと詳しく言うのであれば、ラカゼットをスタメンで起用したことでしょう。

フランス代表フォワードは、前節のクリスタル・パレス戦で途中投入されると、後半アディショナルタイムにチームを救う劇的同点ゴールを決めて見せました。ラカゼットがスタメン起用されるのは濃厚と思われていましたが、ファンを驚かせたのはその起用法です。これまでラカゼットがスタメンで起用される時は主にセンターフォワードとしてでした。フランス代表フォワードは、中盤におりて楔のパスを受け、ボールを散らすことを得意にしています。しかし中盤におりすぎることによって、必要な時にボックス内にいないという弊害も生まれていました。そして何より問題なのが、ラカゼットをセンターフォワードで起用することによって、チーム屈指の点取り屋であるオーバメヤンを左ウイングで使わざるを得ないことです。そのこともあり、ラカゼットはスタメンから遠ざかっていたのです。

しかし、この試合でアルテタ監督はラカゼットをトップ下で起用することによって、ラカゼットの持ち味を最大限引き出すことに成功しました。

さらにはラカゼットがトップ下に入ることにより、これまでそのポジションで起用されていたスミス・ロウが左ウイングに回ることに。当然純粋なウイングタイプではない若手ミッドフィルダーは、インサイド気味にポジションを取ります。その空いたスペースをラカゼットと同じくスタメンに抜擢されたタバレスが何度も効果的にオーバーラップを繰り返し、良質なクロスを送ることができました。事実、タバレスのオーバーラップにより生まれたコーナーキックから先制点が生まれています。

ラカゼットのスタメン起用による効果は攻撃時だけではなく、守備時にも現れています。ラカゼットは相手ディフェンダーがボールを持っている際に、前線からのプレスをかけるスイッチ的な役割を担っていました。このプレスは前半から効果的に行われており、アーセナルが試合の主導権を握るのを大いに助けることになりました。

攻撃に守備に走りまわったラカゼットは68分に足をつり交代。アーセナルサポーターから大きな拍手を受けてベンチへと下がっていきました。

【ポイント③】次の1点をどちらが取るか

最後のポイントは、後半開始してから次の1点をどちらのチームが取ったのかです。

後半開始からアストン・ビラは、センターバックのトゥアンゼベに代えてウイングのベイリーを投入します。その効果もあってか後半開始早々は、アストン・ビラがアーセナルを押し込む時間帯が続きます。するとビッグチャンスがアストン・ビラに訪れます。46分に縦パスをブエンディアが相手ディフェンス裏にフリック。そのボールに反応したワトキンスがシュートを放ちますが、ラムズデールにセーブされ決定機を活かせません。さらに51分には、ブエンディアがサイドに流れてボールを受けるとマイナスのクロスを送ります。そのボールをペナルティエリア内で受けたイングスが右足を振りぬきますが、これをホワイトが決死のブロック。その後も何度かアストン・ビラはチャンスを迎えますが決めきることが出来ません。

すると逆にアーセナルにチャンスが訪れます。自陣でスミス・ロウがボールをカットするとタバレスが前線に縦パス。これをオーバメヤンがフリックし、走りこんでいたスミス・ロウが長距離をドリブルで駆け抜けて、右足でフィニッシュしアーセナルが3点目を奪いました。

チャンスを活かせなかったアストン・ビラとチャンスをしっかりと決めきったアーセナル。試合を決定づけたのは、この3点目でした。アストン・ビラが後半終了間際に1点を返したことからも、もし早い時間帯に反撃できていれば試合内容は大きく違ったのかもしれません。

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