Jリーグには、高卒から大卒まで様々な有望若手選手がいます。そういった選手やパリ五輪世代の選手をたくさん知りたい方も多いでしょう。そこで今回は、パリ五輪世代の選手を中心に、期待の若手をご紹介していきます。
Jリーグで期待される若手選手は誰?
今回ご紹介するパリ五輪世代で期待される若手選手は、次の5人です。
- 鈴木唯人
- 藤尾翔太
- 藤田譲瑠チマ
- 細谷真大
- 山見大登
早速、それぞれのプロフィールと注目ポイントを見ていきましょう。
鈴木 唯人

生年月日 | 2001年10月25日(20歳) |
身長 | 175cm |
体重 | 66kg |
ポジション | MF |
1人目は清水エスパルス所属の鈴木唯人選手です。市立船橋高校サッカー部を卒業後、2020年に清水エスパルスに入団しました。2020シーズンは、ゴールこそなかったもののリーグ戦30試合に出場しています。高卒ながらチームの主力となっていることはこの数字からも分かるでしょう。
注目ポイント
鈴木選手の注目ポイントは、何と言っても圧倒的なテクニックです。細かいボールタッチなどのテクニックで、狭いエリアでもボールを取られません。相手に囲まれてもドリブルなどで抜け、チームにチャンスをもたらすことも多々あります。
そしてそのテクニックを使った前への推進力も魅力的です。2021シーズン第25節の湘南ベルマーレ戦では、3~4人のDFに囲まれながらもドリブルで前へ運び、ループで決めるというスーパーゴールを生み出しました。
決定力が課題と言われることもありますが、言い換えればさらにパワーアップする余地があるということです。決定力が伴えば止められない選手になる可能性はとても高いでしょう。これから注目間違いなしのチャンスメーカーです。
藤尾 翔太

生年月日 | 2001年5月2日(20歳) |
身長 | 180cm |
体重 | 67kg |
ポジション | FW |
2人目は水戸ホーリーホック所属の藤尾翔太選手です。藤尾選手は、2020年にセレッソ大阪のユースからトップへ昇格。2021年の夏からレンタル移籍で水戸ホーリーホックに在籍しています。2021年10月にはU−22の代表にも選ばれ、香港戦で2ゴールを決めました。パリ五輪世代として競争する有望FWです。
注目ポイント
藤尾選手の特徴はストライカーとしての能力の高さです。第一に、180cmという高身長を活かしたポストプレーが上手く、相手にボールを簡単に取られません。一見華奢に見えますが、体の使い方やボールコントロールが上手いため相手DFをいなすことができます。
また、ゴールへの嗅覚も素晴らしいです。シュート技術の高さはもちろん、絶妙なポジショニングによってゴールを生み出します。2021シーズン第27節新潟戦では、ペナルティエリア内にフリーでいたことで、突然きたボールに反応してゴールを決めました。
そして何より、アグレッシブさも藤尾選手の魅力の1つです。例えば藤尾選手はJ1デビュー戦、2020シーズン第14節の浦和レッズ戦でJ1初ゴールを決めました。ガラ空きのゴールに流し込むというゴールです。これは、藤尾選手が相手キーパーに激しいチェイスをかけてボールを奪ったことで生まれた得点になります。また、2021年11月現在、藤尾選手の1試合平均シュート数は2.3。これはJ2リーグで9位の数字です。以上のことからも藤尾選手の積極性が分かるでしょう。
藤尾選手のプレーを見る際は、ストライカーの要素に注目してみることがおすすめです。
藤田 譲留チマ

生年月日 | 2002年2月16日(19歳) |
身長 | 172cm |
体重 | 70kg |
ポジション | MF |
3人目は徳島ヴォルティス所属の藤田譲留チマ選手です。東京ヴェルディユース出身で、2019年にトップ昇格しました。2020年は東京ヴェルディで41試合、主力として出場しています。その活躍が認められ2021年に徳島ヴォルティスに完全移籍。現在はJ1の舞台を戦っています。ポジションはアンカーやセントラルハーフを務めることが多いです。
注目ポイント
藤田選手の1つ目の注目ポイントは、ボール奪取能力です。
守備時にはよく首を振り周りを確認することで、ポジショニングを適宜修正しています。そのため、絶妙なタイミングで相手に詰め寄ることもできるのです。90分を通して走ることのできるスタミナもあり、奪取能力と併せてフランスのエンゴロ・カンテ選手を重ねるファンもいます。
また、パスの配給能力も総じて高いです。ワンタッチツータッチでボールを捌くというMFとして必要な能力を兼ね備えています。東京ヴェルディユース出身の選手は技術が高いと言われるのですが、藤田選手もその1人と言えるでしょう。
ボール奪取能力もパス能力も、2020シーズンには当時18歳ながらJ2で上位のスタッツを残しています。ヴェルディで培った技術、徳島で学んだスペイン式ポジショナル、ナイジェリア人の父を持つ身体能力。藤田選手もこれからの成長がますます楽しみな選手の1人です。
細谷 真大

生年月日 | 2001年9月7日(20歳) |
身長 | 177cm |
体重 | 69kg |
ポジション | FW |
4人目は柏レイソル所属の細谷選手です。柏レイソルのユース出身で、2019年に2種登録でJデビュー、2020年にトップチームに昇格しました。2021年10月にU−22日本代表として戦い、カンボジア戦で1ゴールを挙げています。柏サポーターも期待が大きいパリ五輪世代のストライカーです。
注目ポイント
細谷選手の注目ポイントは、動き出しや抜け出しです。ただ単にラインブレイクをするということではなく、斜めへの動き出しなどで効果的に起点を作ることができます。そして体幹も強いため、ポストとしての働きも見られるでしょう。
2021シーズン第28節FC東京戦では、DFラインを抜け出すことで味方のロングパスに反応し、得点を生みました。第23節神戸戦では、ゴール前まで走り込むことによってフリーの状態を生み出し、シュートを決めています。
柏はシーズン前からシーズン中に至るまで、オルンガ選手や江坂選手など主力FWの退団が相次いでいます。そのため、細谷選手が出場機会を確保すれば、ストライカーとして更なる成長が期待できるでしょう。
山見 大登

生年月日 | 1999年8月16日(22歳) |
身長 | 165cm |
体重 | 61kg |
ポジション | FW |
5人目はガンバ大阪所属の山見大登選手です。実際には2021年8月に特別指定選手となったため、正式なプロ入りは2022年シーズンからになります。所属の関西学院大学サッカー部の選手としてもプレーしながら、ガンバでもプレーしている選手です。
注目ポイント
山見選手の注目ポイントとして、第一に挙げられるのはシュートセンスです。2021シーズン第24節清水エスパルス戦では、Jデビューにして得点を挙げました。右サイドからカットインして利き足でない左足でのミドルシュートというゴールです。
加えて、山見選手が関西学院大学の1年生のとき、天皇杯でガンバ大阪と戦いました。2−1で関西学院大学の勝利だったのですが、その決勝ゴールを挙げたのが山見選手なのです。それは、左サイドからカットインして右足でのミドルシュートという、プロ初ゴールの逆バージョンのようなゴールでした。この2つのゴールを見ても分かるように、山見選手はシュートセンスが抜群です。
また、ボールの受け方が上手なのも特徴としてあります。上記の2ゴールでは、フリーであったり、フリーなれるようにボールを受けることでシュートまで持っていくことができました。また、ルヴァンカップのセレッソ大阪戦でも良い受け方から左足のゴールを生んでいます。前にディフェンスがいる状態でしたが、すぐに打てる位置にトラップしたことでテンポ良くシュートまでいきました。
以上のように、山見選手はシュートセンスに長けた選手なので、ぜひその当たりにご注目ください。
まとめ
いかがでしたか?日本の育成は様々なので、高卒入団もいればユースの選手、大卒でも面白い選手がいたりします。また、山見選手以外はパリ五輪世代です。そのため今から選手を知っていれば、本戦でより楽しく試合を観られるでしょう。