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フットボール コラム

【マッチレビュー】プレミアリーグ第11節ウェストハムド対リバプールの一戦を紹介

【マッチレビュー】プレミアリーグ第11節ウェストハムド対リバプールの一戦を紹介

いまだリーグ戦負けなしと好調のリバプールをホームで迎え撃つのは、リーグ4位とこちらも絶好調のウェストハム。2019年12月に就任したデイビット・モイーズ監督は着々とチーム強化を進め、縦に早いイングランド式のサッカーを定着させてきました。ここまでビッグ6相手には1勝1敗とまずまずの戦績をあげていますが、難敵リバプールにも勝ち点を獲得できたのでしょうか。注目の一戦を振り返っていきます。

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【試合前分析】好調ウェストハムが難敵リバプールを迎え撃つ

【分析①】リバプール相手にもモイーズサッカーは通用するのか

モイーズ監督が掲げるのは、屈強なフィジカルをベースとした縦に早いサッカー。アンジェロ・オグボンとクルト・ズマのセンターバック、デクラン・ライスとトマーシュ・ソーチェクのボランチを中心として肉弾戦をしかけ、ジャロッド・ボーウェンやパブロ・フォルナルス、サイード・ベンラーマといったスピードとテクニックに優れたアタッカーたちに素早くボールをつなげるスタイルが定番となっています。

一見すると大味に見えるこの戦い方ですが、リーグ戦10試合で6勝2分2敗で4位につける大健闘を見せています。中でも脅威となっているのが、フィジカルを活かしたセットプレー。これまで奪ったゴールの約4分の1はセットプレーからの得点と、大きな武器の一つとなっています。

これまで順調な歩みを見せてきたウェストハムですが、リバプールやマンチェスター・シティ、チェルシーといったリーグで上位につける強豪と戦うのはこの試合が始めて。ここまでリーグ戦負けなしと好調のリバプール相手にも自分たちのサッカーを見せることができるのでしょうか。まずはスタメンを確認していきましょう。

【分析②】スターティングメンバーをチェック

4-1と快勝したアストン・ビラ戦からメンバーを変えなかったウェストハムに対し、リバプールは前節から3名のメンバーチェンジ。

ブライトン戦で負傷交代したナビ・ケイタに代えてアレックス・オックスレイド=チェンバレン、センターバックのイブライマ・コナテに代えてジョエル・マティプを起用し、センターフォワードはロベルト・フィルミーノではなく、今シーズン好調をキープしているディオゴ・ジョタをスタメンに据えました。

メンバーを入れ替えたリバプールに対し、おなじみのメンバーで戦うウェストハムがどう戦うのか。注目が集まります。

【試合概観】ウェストハムがリバプールを撃破

ウェストハムがホームで難敵のリバプールを撃破しました。圧倒的な攻撃力を誇るリバプール相手に全く臆することなく、自分たちのサッカーを披露。見事勝ち点3を獲得しました。逆にリバプールはウェストハムの守備を崩せず。リーグ戦で初めての敗北を喫しました。

ホームチームは前半4分にコーナーキックから得点し先制。前半終了間際に同点とされますが、それでも67分、74分と立て続けに得点し勝ち越しに成功しました。その後はリバプールの猛攻を受けますが反撃を1点のみに食い止め、そのまま試合終了。この勝利によってウェストハムはリーグ順位を3位に伸ばしました。

この試合で光ったのが、自分たちのゲームプランを信じて遂行する選手たちの忍耐力と精神力です。奪った3得点のうち2点は自慢のセットプレーで獲得したもの。一度は同点に追いつかれますが、リードを奪ってからはディフェンスラインとボランチを中心に粘り強い守備でリバプールの猛攻を耐え抜きました。

ではなぜウェストハムはゲームプランを遂行できたのでしょうか。逆にリバプールはなぜ自分たちのサッカーをすることができなかったのでしょうか。

ここからは両チームの明暗を分けたターニングポイントを3つ紹介して試合を分析していきます。

【ターニングポイント①】先制点を巡るVAR判定

試合の命運を分けるターニングポイントは試合の序盤に訪れました。
まずターニングポイントの一つ目として挙げたいのは、先制点を巡るVARの判定です。

ウェストハムは、前半4分に自陣深くからのロングカウンターから得たコーナーキックから先制に成功。しかし、ゴール前で競り合ったオグボンナがゴールキーパーのアリソンへファウルしたのではないかということでVARが介入しました。結局ゴールは認められ判定は覆りませんでしたが、ファウルがあったとも取れる非常に微妙な判定でした。

結果的にこの判定が試合に大きく影響を及ぼすこととなりました。
リバプールは先制を許したことで前へ前へ攻勢を強めましたが、ウェストハムにとってこれは想定済みのこと。むしろリバプールを自陣内に引き込んでロングカウンターを狙うのがゲームプランの一つでした。

前半41分にトレント・アレクサンダー=アーノルドのフリーキックにより同点に追いつかれはしましたが、そもそも格上相手にリードを許さなかった時点で上々の前半と言えるでしょう。後半にむけて心の余裕が生まれていたはずです。

逆にリバプールは、優勝を目指す上で格下相手に勝ち点の取りこぼしは防ぎたいところ。一刻も早く勝ち越し点を奪いたいという焦りが、ボールロストを招き、カウンターからの失点を許したと言っても過言ではないでしょう。

【ターニングポイント②】フィルミーノの負傷欠場

ターニングポイントの2つ目がジョタの先発起用です。
これまでリバプールのユルゲン・クロップ監督は、センターフォワードにフィルミーノとジョタを並行して起用してきました。

プレミアリーグの前節ではフィルミーノを起用しましたが、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリー戦でフィルミーノが負傷退場。ウェストハム戦は出場不可となったことで、この試合ではジョタがスターティングメンバーに選ばれました。

ジョタはスピードに優れたアタッカーで、前線を動き回って攻撃に関与するシャドーストライカータイプです。クロップ監督はスピードに乏しいウェストハムのディフェンスラインの裏を突く目的でジョタを起用したのでしょうが、相手に先制を許したことによりウェストハムにスペースを完全に埋められてしまいました。

そうすると前線に欲しいのは、多少強引な縦パスでも収めてくれるポストプレイヤー。まさにフィルミーノがこのタイプに合致します。しかし、彼は怪我のためにベンチにも入っていません。

もちろんジョタが選手として劣っているというわけではありません。むしろポルトガル代表フォワードはこれまで5ゴール2アシストをあげ、チャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリー戦では1ゴールを奪うなど好調を維持しています。しかし、比較的ディフェンスラインを下げくるウェストハム、しかも先制を許してさらに自陣深く守ってくるとなれば、ジョタは持ち味を発揮できません。

フィルジル・ファン・ダイク、ファビーニョを中心に何度か鋭い縦パスを通していただけに、フィルミーノを先発で起用できていれば結果は違っていたかもしれません。

【ターニングポイント③】セットプレー時の攻防

今まで2つターニングポイントを挙げましたが、なにより直接的に勝敗の行方を左右したのが、セットプレー時の攻防でしょう。

リバプールが喫した3失点のうち2点がコーナーキックからの失点でした。しかもウェストハムのキッカーが狙ったのはどちらもファーサイド。リバプールのゴールキーパーの頭を越していくようなボールを蹴っていました。

一回目の失点は仕方がないにしても、同じようなボールを蹴られた2点目はなんとか対応したかったところ。むしろプロとしてはミスを繰り返してはいけなかったでしょう。しかも1失点目は前半4分のこと。そして再びコーナーキックで失点したのは74分のことでした。その間ハーフタイムを挟んでいたのですから修正する時間はあったはずです。

修正できず同じミスを繰り返してしまったリバプールがこの試合に敗れたのは必然の出来事だったのかもしれません。

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