
※個人的な主観を含む内容になっています。
あくまで予想ですので参考程度にお考え下さい。
(2022年4月6日時点での内容です)
残り7、8試合となりリーグ戦も佳境を迎えるセリエA。その中でも注目を集めるのが、三つ巴となっているスクデット争いです。そこで今回は、セリエAの優勝予想を解説していきます。データや今後の対戦相手をもとに分析しているため、よければご覧ください。
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セリエAの優勝予想チーム
4月上旬現在、セリエAの優勝予想はミラン・ナポリ・インテルの3チームに絞られています。しかし正直なところ、どのチームが取るか分からない状態です。ブンデスリーガやリーグアンであれば、バイエルンやパリなどの一強が目立ちます。しかしセリエAの上記3チームは勝ち点に大きな違いもないため、完全なる三つ巴と言えるでしょう。
ACミラン
ミランは31試合終了時点で20勝4敗7分、勝ち点67の首位です。リーグ戦直近5試合の成績は2勝3分となっています。
ミランが他チームに比べて有利なのは、現時点の勝ち点と後述する直接対決の成績です。ナポリに比べてたったの1ではありますが、勝ち点を上回っているというのは優位に立っていると言えるでしょう。
また、インテルは消化試合が1つ少なくなっています。その試合でインテルが引き分けか負けとなれば、3位を更に引き離すことが可能です。
対して懸念点として、ミランは守備の良さは目立つもののリーグ終盤の得点力不足は否めません。リーグ戦直近5試合を含めた公式戦6試合で複数得点が無い状態です。4月4日に行われたボローニャ戦でも、シュート33本を放ちながらスコアレスドローという結果に終わりました。下位相手に勝ち点を取りこぼすことは大打撃なので、ここから建て直せるかがポイントとなるでしょう。
SSCナポリ
ナポリは31試合終了時点で20勝6敗5分、勝ち点66の2位です。
ナポリのポジティブなポイントは、直近の成績にあります。4月6日現在、リーグ戦直近5試合の成績は4勝1敗です。ミランは3勝、インテルは2勝のため、直近の単純な勝率で言えばナポリが1番調子がいいとも言えます。更に4月3日に行われた31節アタランタ戦では、上位対決で勝利を収めています。チームの得点源であるオシムヘン選手がいない中で勝てたことも大きいでしょう。
優勝争いにおいて懸念すべき点は、インテルの追い上げです。インテルが1試合の未消化分を勝利した場合、ナポリと勝ち点66で並びます。しかし、インテルが直接対決の成績および得失点差でナポリを上回っているため、ナポリは3位となるのです。つまりナポリが優勝するためには、ミランだけでなくインテルも勝ち点を取りこぼすことが必要となります。実質的に3番手の立ち位置だということです。
インテル
インテルは30試合終了時点で18勝3敗9分、勝ち点63の3位です。
インテルのポジティブなポイントは、4月4日に行われたユヴェントス戦で勝ちきったことが挙げられます。2月に入ってから、リーグ戦ではサレルニターナ戦以外で勝利がありませんでした。また、負ければ優勝争いから一歩引き離されるという状況でもありました。その中で、16戦負け無しかつ4位というすぐ下のユヴェントスを下せたことは、チームにとって大きい意味を持ちます。アタランタに勝ったナポリと同様、ここから勢い付く可能性は十分にあるでしょう。
懸念すべき点としては、FWの力不足があります。先述のように、インテルは2月に入ってからリーグ戦の成績が良いものとはあまり言えません。8試合で2勝2敗4分という成績です。また、この8試合の中で複数得点はサレルニターナ戦の1試合のみとなっています。スコアレスや1−1での引き分けも多いため、いかにそういった試合を少なくして勝ち点を伸ばせるかがポイントとなるでしょう。
そしてインテルは消化が1試合少ないため、ミランやナポリと勝ち点に差があります。インテルの優勝争いは、未消化分に勝つことを前提として話されているため、その試合で勝ちを積めなければ厳しくなると言わざるを得ません。
今後の対戦相手から見る優勝予想
3チームの今後の対戦相手を比較した場合、インテル>ナポリ>ミランの順で有利となっています。
つまり、ミランは現在首位ではあるものの残りの試合には上位陣が残っているということです。それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ミラン
ミランの今後の対戦相手は以下の通りです。
4/11 | トリノ(11位) |
4/16 | ジェノア(19位) |
4/24 | ラツィオ(6位) |
5/1 | フィオレンティーナ(8位) |
5/8 | ヴェローナ(9位) |
5/15 | アタランタ(7位) |
5/22 | サッスオーロ(10位) |
表の通り、現在6位のラツィオ・7位のアタランタ・8位のフィオレンティーナ・9位ヴェローナがいます。3チームの中では1番多く中上位陣との対戦が残っている点は、優勝争いにおいて懸念点となるでしょう。
下位のボローニャ相手に勝ち切れなかったことも踏まえると、これらの上位陣との対戦は厳しいものになると予想されます。
ナポリ
ナポリの残りの対戦相手は以下の通りです。
4/10 | フィオレンティーナ(8位) |
4/19 | ローマ(5位) |
4/24 | エンポリ(14位) |
5/1 | サッスオーロ(10位) |
5/8 | トリノ(11位) |
5/15 | ジェノア(19位) |
5/22 | スペツィア(15位) |
残りの内、中上位陣は現在5位のローマと8位のフィオレンティーナです。ミランより少なく、インテルと同じか少し厳しい相手が残っていると言えるでしょう。その中でもやはり、CL権を狙う5位ローマとの試合が大きなポイントです。リーグ戦10戦負けなしのローマを乗り越えれば、その後にローマとの試合があるインテルにプレッシャーを与えることもできるでしょう。
インテル
インテルの残りの対戦相手は以下の通りです。
4/10 | ヴェローナ(9位) |
4/16 | スペツィア(15位) |
4/24 | ローマ(5位) |
4/27 | ボローニャ(12位) |
5/1 | ウディネーゼ(13位) |
5/8 | エンポリ(14位) |
5/15 | カリアリ(17位) |
5/22 | サンプドリア(16位) |
残りの内、中上位陣は現在5位のローマと9位のヴェローナです。ローマとの対戦はあるものの、他2チームに比べて下位との対戦が多いことが特徴としてあります。インテルもナポリと同様、ローマとの試合が大きなポイントです。ミランが上位陣との対決で勝ち点を落とすかもしれない中でローマに勝つことができれば、インテルが1番手となる可能性もあるでしょう。
直接対決の成績から見る優勝予想
セリエAでは最終的に勝ち点が並んだ場合、当該チーム間の勝ち点や得失点差で優勝チームが決まります。つまり、全体の得失点差ではなく直接対決を制しているチームが優勝するということです。そのため、勝ち点が並ぶ可能性を考慮すると直接対決の成績がとても重要になってきます。
3チームの直接対決の成績は以下の表の通りです。
ミラン
ナポリ | インテル | |
ミラン | 1勝1敗/2戦合計1−1 | 1勝1分/2戦合計3−2 |
ナポリ
ミラン | インテル | |
ナポリ | 1勝1敗/2戦合計1−1 | 1敗1分/2戦合計3−4 |
インテル
ミラン | ナポリ | |
インテル | 1敗1分/2戦合計2−3 | 1勝1分/2戦合計4−3 |
3チームの勝ち点が並んだ場合
3チームの勝ち点が最終的に並んだ場合は以下のようになります。
当該チーム間の勝ち点
ミラン | 7 |
ナポリ | 4 |
インテル | 5 |
つまり、3チームが並んだ場合はミランが優勝することになります。
2チームの勝ち点が並んだ場合
2チームの勝ち点が並んだ場合は以下のようになります。
- ミランとインテルが並んだ場合:ミランの優勝
- ナポリとインテルが並んだ場合:インテルの優勝
・ミランとナポリが並んだ場合:当該チーム間の成績が同じのため、全試合の得失点差が適用される
つまり、ミランとナポリが並んだ場合のみ、最終的な得失点差によって優勝が決まります。現在はナポリの方が得失点差が上のため、ナポリ有利と言えるでしょう。
結論!どのチームが優勝に近い?
これまでの情報を踏まえると、1番優勝に近いのはミランだと予想します。理由としては、現在勝ち点で1つ抜けており、更に当該チーム間での成績で上回っているからです。
しかし、直近の成績では3番手のナポリが、今後の対戦相手では2番手のインテルが有利となっています。そのため、どのチームが優勝をしてもおかしくありません。おそらく、最後の1、2試合までもつれ込むことでしょう。
セリエA優勝予想まとめ
今回は様々な角度からセリエAの優勝予想を考察してみました。どのチームも拮抗しているため、最後まで目が離せません。セリエAの試合を見るときは、ぜひこの3チームの優勝争いにご注目ください。